2010年04月25日 高崎城南球場

桐生第一vs西邑楽

2010年春の大会 群馬県春季大会  準々決勝

桐生第一が貫禄見せ4強

桐生第一は2年生左腕の前田の好投が光った。
球速は130キロ程度ながら、制球力が安定。常にストライクが先行する投球で3ボールになったのは3度だけ。四球はゼロで死球は左打者の内角を突いた球が内に入りすぎた1個だけだった。
持ち味の変化球が低めに集まるのが特長。90キロ台のスローカーブ、右打者にはチェンジアップを交え、的を絞らせない。初回は2死から安打を打たれたが、落ち着いてけん制で刺し、8回も先頭を味方の失策で出塁させたが、続く打者を投手ゴロ併殺に斬って取った。

5回以降許した走者は失策で出した1人だけ。三振が9個で内野ゴロが14個。内野ライナーが1つに外野フライが1つと高めに浮く球はほとんどなく、 西邑楽 打線を寄せつけなかった。
「途中からテンポがでてきましたね。相手が変化球に弱いんじゃないかということで変化球を多めに使っていた。四球から崩れるパターンがないのがいいですね」と福田監督も2年生に合格点を与えた。

だが、打線は課題が残る。
この日は8回まで毎回の13残塁。福田監督も「あと一本がね……」と渋い表情だった。
そんな中、気を吐いたのは3番の黒川。
3回2死三塁からレフト前に適時打を運ぶと、5回には先頭打者でライト前安打を放ち、盗塁。5番・小宮のセンター前安打で本塁を踏んだ。得点にはつながらなかったものの、6回にもライトへ二塁打。右へ左へ快打を連発した。
昨夏はサード、昨秋はセンターを守った黒川は今春から捕手。急造とは思えないほど軽快にテンポよくリードし、前田の好投を引き出した。

西邑楽 は体重90キロ超の巨漢エース・森江が粘りの投球。
走者を出しながらも最少失点に切り抜け、試合を作った。
惜しまれるのが、4回の守り。
8番・山田亮の平凡なサードフライを今野が太陽で見失い二塁打にすると、続く前田のサード前へのバントを一塁へ悪送球。みすみす1点を与えてしまった。

打線は最後まで工夫がなく、当てるだけの打撃。
得点圏に進めたのは1度だけで、チャンスらしいチャンスを作ることもできなかった。


(文=田尻 賢誉)


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