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- 2009年秋の大会 第62回関東地区高校野球大会
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花咲徳栄vs 前橋商業

HRを放った4番戸塚(花咲徳栄)
花咲徳栄、五明-山口両左腕の好投で準々決勝進出!
大会二日目、千葉県営球場第1試合では群馬1位の 前橋商業 対埼玉2位の花咲徳栄 との対戦が行われた。
昨年の秋季関東大会ベスト4、選抜甲子園出場の立役者となった左腕エース野口君を中心に勝ち上がり群馬大会5年ぶり6度目の優勝を果たした 前橋商業 。1年生時に選抜甲子園を経験した左腕率いる 前橋商業 はその後の今春群馬大会も決勝で 高崎商業 に昨年秋季決勝でのリベンジを果たし制覇、無四球内野安打2の完封劇を野口君は演じた。春季関東大会では初戦の 横浜商大 に1-0と惜敗するも野口君は好投、誰もが優勝候補としてあげた今夏の群馬大会では4回戦で 樹徳高校 にまたしても1-0と惜敗。被安打4に抑えた野口君の好投は報われなかった。しかし打撃を強化して望んだ今秋季大会では成果が現れ、後藤-斎藤の1.2番コンビが機能、長打力のある原君、チャンスに強い箱田君・勝山君ら打撃陣が奮起し野口君を後押し、投手陣攻撃陣の両輪がかみ合い群馬大会を制した。今大会最高を形で迎える 前橋商業 の戦いぶりが注目された。
対する花咲徳栄 、4年連続6度目の出場。佐藤君、橋本君、大塚君を筆頭に打線が好調、投手陣はエース五明君を軸に7年ぶり2度目の選抜甲子園を目指す。埼玉県勢初となる4年連続関東大会出場を果たした花咲徳栄 だが、秋季大会3連覇は 浦和学院 に阻まれた。伸びのあるストレート、大きなカーブ、スライダー、チェンジアップをスリークォーターやや上くらいから投げ込み右打者のひざ元に落ちる変化球の切れが持ち味のエース左腕五明君、県大会ではやや制球を乱す場面も見られただけに今大会どのような投球を披露しチームを引っ張るのか注目され、また岩井監督の投手陣起用も試合展開を左右する大事なポントとなってきそうなこの試合。県大会準々決勝対 本庄一 戦、最終回同点の場面で大塚君がさよならタイムリーを放つなど打撃陣に粘りがあり、2番大塚君、3番橋本君が共に地区大会2試合で7打点をあげるなど打線が好調なだけに五明君、山口君、そしてピッチャーもこなす橋本君ら投手陣の踏ん張りが期待された。
予想された通り、 前橋商業 は野口君、花咲徳栄 は五明君と両エースの先発で試合は開始。一回表 前橋商業 の攻撃、内野安打の後四球を二つ選び立ち上がり不安定な花咲徳栄五明君を攻め一死満塁とするもダブルプレーでチャンスを逃す。対する花咲徳栄 1回裏、2番大塚君にライトオーバーのツーベースが飛び出し、その後4番戸塚君のレフト線タイムリー二塁打でランナーを返し1点先制。初回の攻撃がこの試合のポイントとなった。
前橋商業 は制球の定まらない花咲徳栄 五明君に対し3回4番森澤君が初ヒットを放つも攻めきれず3回まで無得点。その裏花咲徳栄、相手エラーで出したランナーを確実に返し効率よく追加点2-0とする。対する 前橋商業 、4回表に四球で出たランナーを原君がタイムリー三塁打を放ち1点を返すも、すかさずその裏花咲徳栄 、4番の戸塚君が本塁打を放ち3-1として試合の主導権を渡さない試合展開に。その後交代した山口君の好投で花咲徳栄 が 前橋商業 をくだし準々決勝に駒を進めた。
左打者が多く並ぶ 前橋商業 の打線に対し、不安定ながら左腕五明君が4回まで2安打1失点と試合を作ると、5回先頭打者にこの日3本目のヒットを許した時点で左腕山口君にはやめの継投策にでた花咲徳栄 。県大会でも安定した投球をみせていた山口君にこの試合を託した。左でスリークォターから投げ込む山口君の投球・球筋は左打者からはかなり見えづらく、強気で内角を攻めた後左打者が遠く感じる外角に変化球を投げ込み、強力打線を誇る 前橋商業 をほぼ完璧に交代してから最終回まで被安打1と抑え込んだ。初回攻防と合わせてこの継投策がこの試合の大きなポイントとなった。
印象的だったのは花咲徳栄 の応援、三塁側スタンド上段まで生徒らで埋め尽くし統率がとれ一丸となった応援は圧巻だった。また敗戦後爽やかな笑顔の裏に悔しさの表情も見せた 前橋商業 キャプテン原田君、関東大会初戦での敗戦となったが、実力があるチームだけに来春にかけての更なる巻き返しに期待したい。
(文・撮影=国吉辰一)
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